USCG、テロ対策を講じていない港湾におけるセキュリティ対策に関する 「改訂版 Port Security Advisory (2-14)」を発行

2014.07.08 Technical Information

USCG、テロ対策を講じていない港湾におけるセキュリティ対策に関する「改訂版 Port Security Advisory (2-14)」を発行
 
Subject: U.S. Coast Guard Revises Security Advisory Regarding Ports Not Maintaining Effective Anti-Terrorism Measures

 

当Marine Security Advisory: 03/2014は、Marine Security Advisory 05/2013の改訂版です。

参照:(a) USCG Port Security Advisory (2-14) ―(Marine Security Advisory: 03/2014 添付)

             

対象: 全ての船主 / 船舶運航管理者 / 船長

             

米国沿岸警備隊(United States Coast Guard、以下 USCG)は、当「Marine Security Advisory: 03/2014」に添付されている「改訂版 Port Security Advisory (2-14)」(以下、PSA(2-14) を新たに発行しました。ナイジェリア連邦共和国内の複数の港において、実際にはテロ対策が講じられていないことが判明し、それに伴う改訂になります。

米国に寄港する全船舶を対象に、直近の5つの寄港先が添付のPSA(2-14)-B.のリストに記載されている国または地域のいずれかに該当する場合、USCG は、各船舶で必要な措置が実施されたかについて検船または調査します。PSA(2-14)-C.に明記されている必要な措置が実施されていなかった場合、米国寄港への遅延または、寄港拒否を伴う可能性がありますので留意ください。

             

船舶セキュリティ対策:

全てのリベリア籍船は、PSA(2-14)-B.のいずれかに寄港中、以下を早急に実施する必要があります。

 1. SSPに基づき、船舶セキュリティレベルを 2 同等に設定および、

 2. PSA(2-14)-C.の必要措置を実施。保安宣言(Declaration of Security (以下、DoS))の実行を含む。

             

注意:

PSA(2-14)-B.中の複数の港では、港のセキュリティレベルが 1 に設定されている間、船舶がDoSを実行しセキュリティレベルを 2 に設定したが、港湾側がそれを拒絶した、という報告がある船舶から寄せられました。したがって、以下のガイドライン(USCG認証済み)を実施する必要があります。      

PSA(2-14)-B.においてセキュリティレベルが 2 に設定されていない、または主管庁から船舶のセキュリティレベルを 2 に設定するよう指示されていない場合、PSA(2-14)-B.のいずれかに寄港する場合であっても、船舶のセキュリティレベルを2に設定する必要はない。

USCGは、上記事例(港のセキュリティレベルが 1 に設定されている間、船舶がDoSを実行しセキュリティレベルを 2 に設定)のような場合、芳しくない影響および潜在的な問題を起こす可能性があることを認識している。したがって、DoSを実行する場合にあっては、できる限りセキュリティレベル 2 と同等の対策を講じることに留意し、その旨を船舶のログブックに記録していれば、USCGはセキュリティ対策レベル 1 の船舶の寄港を許可する。

※船舶のセキュリティレベルは、港湾施設のセキュリティレベルより高いレベルに設定される必要があります。さらに、船舶の安全および安全保障を確保するため、船長が船舶のセキュリティ対策の強化に関する最優先権限を持つものとします。

             

詳しくは、原文よりご確認ください。
原文:MARINE Security Advisory: 03/2014         

           

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